革財布

革財布のメンテナンス!

革財布を末永く愛用する上での心得。

お手入れの大切さ!上手に使用すれば、一生使い続けることも可能な本革財布。

どんな素材でも、長き時間経過と共に、老朽化が生じて来るものです。ただ、”本革素材”においては、 「経年変化の美しさ」といった特徴があるもの。老朽化を感じさせずに、”風情(レトロなど)”へと昇華して いくことが魅力となっています。

ただし、そんな”風情”を保つためには、やはり適切なお手入れが欠かせないもの。革素材の特徴を 理解した上で、必要な革財布のお手入れを施しておくことが、末永く愛用していく上で大切な要素となるものです。

目次

多くの革素材に共通した”革の弱点”。水の付着に注意を!

革財布のお手入れ

まず、最初に基本要素としてお話しておきたいのが、”革素材に共通した弱点(課題)”に関してです。 一部の革素材(エイ革など)を除いて、イバン大きな課題となっているのが 『水付着に対する弱さ』です。

水滴が付着した時に、一定時間そのままの状態が続くと”水しみ”となってしまうんですね。水しみをお手入れする ことによって、修繕することも可能ではありますが、時間経過した水しみの場合は、手直しすることも不可能なものと なってしまいます。

革素材で作られた革財布において、最も注意すべき要素が”水しみ”であり、日々のお手入れポイントとして最も大切な要素 となるのが”水付着に対する素早い対処”なのです。

とはいえ、対処すべき事柄は、特別難しいことでもなければ、面倒なことでもありません。 単に、革財布に水滴が付着したら、素早くふき取るだけのこと。 これが、革財布に関して、最も重要な日々のメンテナンスとなるのです。

革財布に”水しみ”が生じてしまった時の修繕方法。

”水シミのお手入れ”は、なんといっても、水シミが付着した当日に行うこと が大切なポイント(必須)となります。水しみが生じてから、一日以上時間経過してしまったものは、修繕する ことが出来ないんですね。(水しみを薄ませることは出来ても、完全にシミ跡を消すことは出来ないものに。)

ゆえに、まず最初の行動で重要になるのが水滴が付着したことに気が付いたら、すぐに 水滴を拭き取ることです。

その後、本格的な水しみのお手入れは、帰宅してからということに。下記2ステップを実践していただければと思います。

STEP1.水を含ませ硬めに絞った布orスポンジを使用して、水シミ及び周辺部分を湿らせる。

外出先から帰宅したら、本格的に水シミのお手入れを行います。まず、用意するのは、水を含ませ硬めに絞った布のorスポンジです。

これを使用して、水シミ及びその周辺を適度に湿らせます。付着していた”水シミ”部位と同じ色となる程度、周辺の革部位を湿らすのがポイント。水シミと周辺部位が同じ様な状態(湿った状態)となったら、その状態で自然乾燥にて革を乾かしてください

STEP2.自然乾燥が終わったら、保湿力のある革専用オイルを塗りましょう。

自然乾燥が終わると、おそらくほとんど”水シミ”は無くなっているものと思います。ただ、その状態のままだと、水シミの対処を施した革表面が乾燥気味となっているもの。若干”革の反り”が生じていることもあります。

そんな乾燥状態を緩和するために、その上から保湿力のある革素材専用のオイルを塗布しましょう。例えば、こちらのコロニル・シュプリームクリームなどがおすすめです。保湿力が高く、デリケートレザーを含む様々な革素材に使用できるアイテムとなっています。

ただし、起毛加工された革素材(スウェード、ヌバック)やマット加工・艶消し加工が施された爬虫類レザーなどには、使用できませんので、ご注意ください

革財布のお手入れをする上で大切な”革素材の分類”を知っておきましょう。

革財布のお手入れ

基本知識として、認識しておいていただきたいのが、「革素材は種類によって、特性・特徴が大きく異なる」ということです。

革素材の特性が異なれば、必然的に”革のお手入れ方法”も異なることに。近年、多様な本革仕様の財布が存在するように なっていますので、本質的には、”革種類によって、革財布のお手入れ方法が異なる”ということを理解しておいて いただければと思います。

ただ、それらの特性を気にしなければいけない時というのは、「クリームの塗布」「防水スプレーの使用」などを 行うときのみ。革財布に”何かを塗布する”時には、革素材ごとの特性をしっかりと確認しておく必要がありますが、 それ以外の一般的なお手入れに関しては、あまり”革素材の分類”を意識する必要はありません。

ちなみに、革素材の分類方法には、下記のような4種類があります。

日常生活における革財布のお手入れ方法!

革財布のお手入れ

「革の種類によって特性が異なる」「革種類に合わせたお手入れをしなければいけない」なんていう話を 聞いてしまうと、”なんだか革財布を維持するのは、手間がかかって、面倒かも?”と思ってしまうかもしれませんが。 実際は、そうではありませんのでご安心を。

革財布のメンテナンス対象となるのが「汚れ・埃」「水付着」「乾燥」「湿潤」の 4要素です。”水付着”に関しては、先にお話した通り。”汚れ・埃”は、そのまま放っておくとカビが生える要因となります。

革財布は、ある意味”生き物”。乾燥させてしまっても、湿潤状態としてしまっても、革素材自体が老朽化(カビが生えたり、 皮繊維が損傷したりなど)革財布として機能しないほど、老朽化してしまいます。

ですから、「汚れ・ほこりを取り除くこと」「水滴を取り除くこと」 「適度な水分を保つこと」が革財布のお手入れの本質であり、基本となるのです。

最大の革財布お手入れ対策となるのが「日々適度に革財布を利用し続ける」ことなのです!

革財布のお手入れというと”クリームの塗布”などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうかね。 ただ、本当は、クリーム塗布などをする必要はあまり無いのです。”クリームなどの使い過ぎ”は逆に 革財布を痛める要素ともなりますしね。

革財布を長持ちさせるための、最良の対策となるのが日々適度に革財布を使用し続ける ことなのです。革財布をハードに使用するような時があれば、時折、休息させることによって、財布の型崩れを防ぐことが 出来ます。

”革財布を使用する”ということは、”革財布を手で触れる”ことを意味しています。この”手で触れる”ことが重要な ポイントとなるんですね。

毎日、手で触れることによって、まず、財布の埃が払い落とされます(ほこりの除去)。さらに、人の手の脂分が 革財布に塗布されることに。革財布コーディング、乾燥を防ぎ、保湿の役割を担ってくれるのです。

革財布って、使用しない期間が多くなると、途端に、老朽化(皮繊維の硬化、カビ発生など)が進むもの。適度に使用し続ける ことが、最良のお手入れとなるのです。

革財布を手にする機会が少なくなった時には、”ほこりの除去”を。

キャッシュレス化が進む社会環境において、財布をバッグなどに入れっぱなしで、手にする機会が少なくなってしまう時 もあるかもしれませんね。

そんな時には、革財布のお手入れとして”ほこりの除去”だけでも、しておきたいものです。埃は、革素材の水分を 奪ってしまったり、カビ発生の要因となるもの。埃が付いたままの状態としておくのは、革財布を痛める要素となる ものです。

そんな埃落としに活用するのが”専用ブラシ”です。時折、”お手入れ用布クロス”を埃落としに使用してしまっている方 もいるようですが・・・それは間違い。埃がある状態で、クロス拭きしてしまっては、革表面にキズを付けてしまうことと なります。

”お手入れ用布クロス”は、クリーム塗布&除去(磨き)に使用するもの。ほこりを落とすのは、”専用ブラシ”を 使用していただければと思います。

革財布の埃落としをする上で、”ブラシ毛の硬さ”がとても重要な要素となります。柔らかすぎては、ステッチ(縫製) 部分の埃を除去することが出来ません。かといって、硬すぎては、革表面を傷つけることとなってしまいます。

そこで、革財布のお手入れ用ブラシには、ほこりの除去に適した硬さを有した「馬毛」「山羊毛」「豚毛」が活用されています。

厳密に言うと、革素材種類によって、ブラシ毛の種類を選択(使い分ける)のが最善では、ありますが、 大半の革財布に安心して使用できるのが、”山羊毛仕様のブラシ” 。下記におすすめの革財布お手入れ専用山羊毛ブラシを ご紹介しておきたいと思います。

おすすめの革財布お手入れ専用ブラシ(山羊毛仕様)。
革財布のお手入れ

革財布のお手入れ(ほこり落とし)に最適なのが、こちらのコロニル・ファインポリッシングブラシです。 コロニルは、世界最大の革アイテムのお手入れ用品ブランド。世界的な信用を有するお手入れアイテムが 揃っています。

コロニル・ファインポリッシングブラシは、高密度の”上質山羊毛”を使用。ステッチ(縫製)部分の細やかな ほごり落としが可能なブラシとなっています。

革財布を使用しているのであれば、ひとつは有しておきたいお手入れアイテムに。

*素材:山羊毛、ビーチ材
*価格:¥3,024円(税込)

コロニル・ファインポリッシングブラシの商品詳細・購入はこちら。

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